UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/02/03-01
じっくりと火を入れ、2ハゼ直後まで仕上げたブラジルNo.2の深煎りプロファイル
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今回の焙煎を30秒で
じっくりと火を入れ、2ハゼ直後まで仕上げたブラジルNo.2の深煎りプロファイル
実飲評価を準備中
深煎りを狙ったプロファイルとして、FC9:00からSC13:54、DROP14:06まで終盤を低RoRで進行させた設計。ABC比率はA35.7%、B28.1%、C36.2%で、Cを最も長く取っている。ブラジルNo.2のボディ、苦味、香ばしさを引き出す方向性としては合理的だが、FC前の熱量低下がやや早く、FC直前にRoRが落ち込んだ後に反発している。深煎りのクリーンさを高めるには、FC前のガス操作を緩やかにしてRoRの連続性を改善する余地がある
改善案1としてFC前のガスダウンをやや遅らせるか刻み幅を小さくし、8:30から9:30付近のRoRクラッシュと反発を抑える。改善案2としてFC後のRoRを現在より滑らかに低下させ、FC終了後からSCまでの低RoR長時間進行を検証する。改善案3として中深煎り方向を狙う場合はSC到達を待たず、220℃から225℃付近でDROPする比較ロットを作成する
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。
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実飲などの評価が入力されたロットのみ表示します。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
乾燥工程を約5分確保し、1ハゼ後は火力を抑えながらゆっくりと深い焙煎域へ進行。2ハゼ開始直後で煎り止めることで、ブラジルらしいボディと香ばしさを重視した焙煎設計
基本データ
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より長めです。記録上は深煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間14:06のうち、1ハゼ後を5:06使いました。 全体の36.2%です。
雲仙麓珈琲の記録
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
Cフェーズを長く確保し、FC後からSCまで穏やかに進行させる深煎り設計
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:154.6℃ → 151.0℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
投入からDEまで5:02を確保し、500gの豆全体を均一に乾燥させながら熱を蓄積する
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:151.0℃ → 203.0℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
DEからFCまで3:58で進行し、段階的なガスダウンによって過剰な加速を抑えながらFCへ接続する
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:203.0℃ → 232.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
FCからDROPまで5:06を確保し、低下するRoRを維持しながらSCまで進行させ、深煎りのボディと苦味を形成する
今回の狙い
Aで十分な乾燥を確保し、Bを比較的短くしてFCへ接続。Cを長く取り、急激にSCへ走らせずブラジルNo.2のボディ、甘苦さ、ロースト感を形成する設計
ABC結果
A35.7%、B28.1%、C36.2%のC重視型。Aは500g焙煎として十分な長さを確保し、Bは3:58と比較的コンパクト。Cは5:06と非常に長く、SC開始まで4:54かけて穏やかに進行している。深煎りとしてのボディとロースト感を作りやすい一方、FC前後のRoR変動と長いCによって香味の明瞭さや甘さが弱くなる可能性がある
次回仮説
A5分前後とFC9分前後は維持しつつ、FC前のガス操作を滑らかにしてRoRクラッシュを抑える。深煎りを継続する場合はCの長さそのものを大きく変えるより、FCからSCまでのRoRをより連続的に減衰させることでクリーンさを改善できる可能性がある。中深煎りを狙う場合は同じA、B設計を基準に、FC後220℃から225℃でDROPする比較が有効
環境
RoR分析
全体としてRoRは中盤以降おおむね右肩下がりで、FC以降も減衰方向を維持している点は良好。ただしFC直前の8:50前後に明確なRoR低下があり、その直後に反発が見られるため小規模なクラッシュからフリック傾向がある。FC開始後は再び減衰し、FC終了付近で一時的な変動が見られる。SCに向けてRoRは低位まで減衰しており、終盤の過剰な熱量投入は抑制されている。一方、FC開始からDROPまで5:06と非常に長く、熱量不足というより低RoRで長時間熱を与える設計となっているため、酸の減少、ボディと苦味の増加、ロースト感の強化につながる可能性が高い。FC前後のRoR変動を小さくできれば、深煎りでもさらにクリーンな仕上がりが期待できる
焙煎メモ
火力メモ
ガスは序盤から段階的に低下。画像上でガス4.0、3.5、3.0、2.5、2.0、1.5、1.0への調整を確認。DE付近でガス4.0、FC前までに2.0、FC後に1.5、FC終了後付近で1.0まで絞る設計
排気メモ
FC後の約10分付近から排気3.0と読み取れる。以降DROPまで維持したと推定
異常・気づき
500g投入。DE5:02、FC9:00、FC終了11:22、SC13:54、DROP14:06。FC開始後5:06、DTR36.2%とCフェーズを長く確保し、2ハゼ開始後12秒で終了した深煎り設計。豆温232.0℃まで進行している
総評
総評コメント
深煎りを狙ったプロファイルとして、FC9:00からSC13:54、DROP14:06まで終盤を低RoRで進行させた設計。ABC比率はA35.7%、B28.1%、C36.2%で、Cを最も長く取っている。ブラジルNo.2のボディ、苦味、香ばしさを引き出す方向性としては合理的だが、FC前の熱量低下がやや早く、FC直前にRoRが落ち込んだ後に反発している。深煎りのクリーンさを高めるには、FC前のガス操作を緩やかにしてRoRの連続性を改善する余地がある
次回改善
改善案1としてFC前のガスダウンをやや遅らせるか刻み幅を小さくし、8:30から9:30付近のRoRクラッシュと反発を抑える。改善案2としてFC後のRoRを現在より滑らかに低下させ、FC終了後からSCまでの低RoR長時間進行を検証する。改善案3として中深煎り方向を狙う場合はSC到達を待たず、220℃から225℃付近でDROPする比較ロットを作成する