UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/07/29-01
ガス切れの影響を評価する検証ロット。
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今回の焙煎を30秒で
ガス切れの影響を評価する検証ロット。
実飲未評価
DROP温度・重量減少率・Agtron値は狙いの深煎り域に到達しているが、FC前後のガス切れによりRoRが乱れたため、焙煎品質の評価は限定的。実飲で許容できる品質か確認が必要。
ガス切れを防止した状態で同条件を再現し、RoRをFC以降も滑らかな右肩下がりに維持できるか検証する。今回のAgtron中央値46.8との比較を行う。
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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焙煎色を数値化したもの。粉の実測値がある場合は粉を優先し、一般に数字が小さいほど深煎り寄りです。
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焙煎前からどれくらい重量が減ったかを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。
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実飲などの評価が入力されたロットのみ表示します。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
DROP223℃、重量減少率17.5%、豆Agtron中央値46.8。FC前後でガス切れによるRoRクラッシュが発生したため、基準プロファイルではなく熱量不足が品質へ与える影響を確認するための比較データとして記録する。
基本データ
焙煎色|Agtron
豆の表面色と粉砕後の色を数値で記録し、焙煎プロファイル・重量減少率・実飲結果とあわせて検証します。
豆と粉の差は、豆の表面と内部の色の違いを見る研究上の補助指標です。差が小さいことだけで均一性や品質を断定しません。Agtron値も単独で品質を判定するものではありません。
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
Full City付近の深い色調です。
値が大きいほど浅く、小さいほど深い色調です。粉の実測値がある場合は粉を主要マーカーにしています。
8段階の代表値とおおよその位置関係
伝統的な呼称と雲仙麓珈琲の商品分類は同一ではなく、おおよその位置関係です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
一般的には中深〜深煎りで見られやすい重量減少域です。
範囲は重なります。生豆水分・密度・精製・焙煎機・投入量・時間でも変わる一般的な参考表示です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より長めです。記録上は深煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間16:36のうち、1ハゼ後を5:28使いました。 全体の32.9%です。
雲仙麓珈琲の記録
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
ガス切れがABC後半へ与えた影響の検証
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:164.6℃ → 150.2℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
均一乾燥と内部昇温
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.2℃ → 194.7℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
メイラード反応を十分進行させ甘さを形成
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:194.7℃ → 223.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
FC後の熱量を維持しながらボディを形成する設計だったが、ガス切れにより計画どおり進行しなかった。
今回の狙い
A・Bで十分な熱を蓄え、Cでマンデリンらしい甘さとボディを形成する設計だったが、C前半で熱量不足が発生した。
ABC結果
時間比率は理想的だが、Cフェーズ前半で熱量不足が発生したため、ABC理論どおりの熱履歴にはなっていない。
次回仮説
ガス切れを解消し、FC以降もRoRを滑らかな右肩下がりに維持できれば、同じABC比率でもより甘さ・透明感・再現性の向上が期待できる。
環境
カッピング評価
実飲コメント
実飲未評価
RoR分析
全体として右肩下がりを維持できていない。FC前後で明確なRoRクラッシュが発生し、その後再上昇している。200℃付近はArtisan表示仕様によるRoR変動を考慮する必要があるが、本プロファイルはガス切れによる熱量不足の影響が大きいと考えられる。プロファイル評価では改善が必要なポイントである。
焙煎メモ
火力メモ
ガス切れが発生。投入後は段階的に減火したが、FC前後から十分な熱量を維持できずRoRが大きく低下。その後ガス復帰に伴いRoRが持ち直した。
排気メモ
排気2.5→4.0→4.5へ段階変更。
異常・気づき
FC前後で熱量不足が発生し、RoRクラッシュ後に回復する挙動となった。SC開始後約1分でDROP。重量減少率17.5%。
総評
総評コメント
DROP温度・重量減少率・Agtron値は狙いの深煎り域に到達しているが、FC前後のガス切れによりRoRが乱れたため、焙煎品質の評価は限定的。実飲で許容できる品質か確認が必要。
次回改善
ガス切れを防止した状態で同条件を再現し、RoRをFC以降も滑らかな右肩下がりに維持できるか検証する。今回のAgtron中央値46.8との比較を行う。