UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/07/29-01
SC後1分まで進めた、マンデリンらしい力強い深煎り。
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今回の焙煎を30秒で
SC後1分まで進めた、マンデリンらしい力強い深煎り。
実飲コメント未入力のため評価保留。
DROP温度227.0℃、SC後1:00、重量減少率17.9%、豆Agtron中央値43.85から、狙った深煎り域への到達度は高い。一方、FC前後のRoRクラッシュとSC前の再上昇があり、熱履歴の滑らかさと再現性には改善余地がある。味はマンデリンらしい重いボディと苦味が予測されるが、甘さの停滞、ロースト感、後味の粗さについて実飲確認が必要。
FC前の減火と排気上昇を同時に大きく行わず、操作を時間的に分離する。FC後のRoRを急落させず、SCに向かって再上昇しない緩やかな下降線を目標に再焙煎する。粉Agtronも測定し、豆Agtron43.85との色差を確認する。
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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焙煎色を数値化したもの。粉の実測値がある場合は粉を優先し、一般に数字が小さいほど深煎り寄りです。
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焙煎前からどれくらい重量が減ったかを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。
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実飲などの評価が入力されたロットのみ表示します。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
300gを投入し、227.0℃、13:38で仕上げた深煎り。重量減少率17.9%、豆Agtron中央値43.85。厚いボディとしっかりした苦味を狙ったロットで、FC前後の熱量変動は次回の改善対象として記録する。
基本データ
焙煎色|Agtron
豆の表面色と粉砕後の色を数値で記録し、焙煎プロファイル・重量減少率・実飲結果とあわせて検証します。
豆と粉の差は、豆の表面と内部の色の違いを見る研究上の補助指標です。差が小さいことだけで均一性や品質を断定しません。Agtron値も単独で品質を判定するものではありません。
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
Full City付近の深い色調です。
値が大きいほど浅く、小さいほど深い色調です。粉の実測値がある場合は粉を主要マーカーにしています。
8段階の代表値とおおよその位置関係
伝統的な呼称と雲仙麓珈琲の商品分類は同一ではなく、おおよその位置関係です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
一般的には中深〜深煎りで見られやすい重量減少域です。
範囲は重なります。生豆水分・密度・精製・焙煎機・投入量・時間でも変わる一般的な参考表示です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より長めです。記録上は深煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間13:38のうち、1ハゼ後を3:56使いました。 全体の28.9%です。
雲仙麓珈琲の記録
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
深煎りに必要なCを確保しながら、FC前後の熱量変動を抑えること。
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:154.3℃ → 150.0℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
TP後の熱量を確保し、焦がさず均一にDEへ到達させる。
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.0℃ → 197.2℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
FCまで4分台を確保し、メイラード反応による甘さとコクを形成する。
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:197.2℃ → 227.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
FC後のRoRを緩やかに低下させながらSCを経由し、深煎りのボディと苦味を形成する。
今回の狙い
Aで乾燥を進め、Bで甘さとコクの基礎を形成し、CでSC後まで進めてマンデリンらしい厚いボディと深煎り感を作る設計。
ABC結果
A37.2%、B34.0%、C28.9%で、深煎りとしてCを十分確保した構成。時間配分自体は大きく崩れていないが、C前半でRoRがクラッシュし、その後SC前に持ち上がっているため、同じC時間でも熱の入り方は均一ではない。豆Agtron43.85と重量減少率17.9%から最終焙煎度は深煎り域に到達しているが、到達過程の滑らかさには課題が残る。
次回仮説
FC直前のガス減少量を小さくし、排気4.0への変更をFC開始後まで遅らせるか、ガス操作と30〜45秒程度ずらして行えば、FC後のクラッシュを緩和できる可能性がある。SC前のRoR再上昇を防ぐため、FC終了後の減火は反応が現れる前に計画的に行う。
環境
カッピング評価
実飲コメント
実飲コメント未入力のため評価保留。
RoR分析
DEまでは概ね低下傾向だが、中盤には細かな上下動がある。FC直前からFC開始付近でRoRが一時上昇し、FC後に明確なクラッシュ、その後10分台で回復が見られる。FC終了付近でも再度低下した後、SCに向かってRoRが持ち上がるフリック傾向がある。200℃以降は豆温表示が1℃単位となる影響を考慮する必要があるが、197℃付近から始まる変動と持続時間を考えると、表示仕様だけではなくガス・排気操作による実際の熱量変化も含まれる。DROP前は再び低下しているが、全体を通して滑らかな右肩下がりとは評価しにくい。
焙煎メモ
火力メモ
投入時ガス1.0付近から0.5へ減火し、TP通過後に3.0へ増火。その後2.5、3.0、2.5、2.0へ段階的に調整。FC前の約8分40秒付近で3.0から2.5へ減火し、FC終了付近で2.0へ減火している。
排気メモ
投入から排気2.5を維持し、FC直前の約9分20秒付近で排気4.0へ上昇。その後DROPまで4.0を維持。
異常・気づき
300g投入から246.3gで仕上がり、重量減少率17.9%。FC開始197.2℃、SC開始220.0℃、SC開始から1分後の227.0℃でDROPしており、明確な深煎り設計。豆Agtron中央値43.85も深い焙煎色を示す客観データとして記録する。
総評
総評コメント
DROP温度227.0℃、SC後1:00、重量減少率17.9%、豆Agtron中央値43.85から、狙った深煎り域への到達度は高い。一方、FC前後のRoRクラッシュとSC前の再上昇があり、熱履歴の滑らかさと再現性には改善余地がある。味はマンデリンらしい重いボディと苦味が予測されるが、甘さの停滞、ロースト感、後味の粗さについて実飲確認が必要。
次回改善
FC前の減火と排気上昇を同時に大きく行わず、操作を時間的に分離する。FC後のRoRを急落させず、SCに向かって再上昇しない緩やかな下降線を目標に再焙煎する。粉Agtronも測定し、豆Agtron43.85との色差を確認する。