UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/07/04-01
親豆:761
深煎り好き向けの力強いマンデリン

この焙煎について
ビターチョコレートを思わせる甘苦さと重厚なコク。スパイス感を伴う余韻が長く続き、ミルクとの相性も良好。深煎りながら過度な焦げ感を抑えた一杯。
基本データ
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
ABC重点
Cフェーズ重視
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:159.3℃ → 150.1℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
十分な乾燥と内部昇温による土台形成
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.1℃ → 194.4℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
メイラード反応を進め甘さと厚みを形成
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:194.4℃ → 223.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
ボディと苦味の質を整えながらSC到達で深煎り感を構築
今回の狙い
マンデリン深煎りらしい甘さと重厚感を優先し、SC到達後に短時間保持して仕上げる設計
ABC結果
Aは十分な長さで安定。Bも3:50確保され甘さ形成に必要な時間を確保。Cを4:32まで伸ばしSC到達後32秒保持したことで重厚感と深煎り感を獲得。ただしFC前後のクラッシュで熱移動が一時停滞している。
次回仮説
C時間は維持したままFC前後のRoR低下を緩和すると、同じ深煎りでもより透明感と甘さのある仕上がりになる可能性が高い。
環境
カッピング評価
実飲コメント
プロファイル推定ではマンデリンらしい重厚なボディと甘さ主体。酸は穏やか。SC到達によりスパイス感とビターチョコ系の余韻が期待できる。一方でFC前後のクラッシュ由来でやや平坦な印象になる可能性あり。
RoR分析
全体として右肩下がり傾向。DE後からFCまで安定した下降を維持。FC直前からFC中盤にかけてクラッシュが見られ、RoRが大きく低下。その後FC終了付近で回復し軽度フリックを伴う。SC前後は熱量不足ではなく、減火と増風の影響で穏やかに推移。味はクリーンさと甘さは期待できるが、FC前後のクラッシュにより中盤の厚みや複雑さがやや弱くなる可能性。
焙煎メモ
火力メモ
投入後ガス1.0から開始。序盤で5.0まで上昇。その後5.14以降は4.0→3.5→3.0→2.5→2.0へ段階的に減火。FC後は1.5→1.0まで減火。
排気メモ
序盤2.0。FC付近で3.0。FC後4.0→4.25→4.5へ段階的に増風。
異常・気づき
DEを5:14で通過。FC開始9:04。FC継続時間1:40。SC開始13:04。SC開始後32秒でドロップ。重量減少17.2%で深煎り域。
総評
総評コメント
A38.5%、B28.2%、C33.3%とバランスは深煎り向け。特にCを十分確保しSC到達まで進めたことでマンデリンの重厚感を引き出す設計。FC前後でRoRが大きく落ち込んでおり、ここが今回最大の改善ポイント。
次回改善
FC開始30秒前からの減火量を緩和し、FC中のRoRクラッシュを抑制する。FC終了時点でRoR6〜8程度を維持しながらSCへ接続する検証を行う。