UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/07/04-01
深煎り好き向けの力強いマンデリン
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今回の焙煎を30秒で
深煎り好き向けの力強いマンデリン
プロファイル推定ではマンデリンらしい重厚なボディと甘さ主体。酸は穏やか。SC到達によりスパイス感とビターチョコ系の余韻が期待できる。一方でFC前後のクラッシュ由来でやや平坦な印象になる可能性あり。
A38.5%、B28.2%、C33.3%とバランスは深煎り向け。特にCを十分確保しSC到達まで進めたことでマンデリンの重厚感を引き出す設計。FC前後でRoRが大きく落ち込んでおり、ここが今回最大の改善ポイント。
FC開始30秒前からの減火量を緩和し、FC中のRoRクラッシュを抑制する。FC終了時点でRoR6〜8程度を維持しながらSCへ接続する検証を行う。
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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焙煎前からどれくらい重量が減ったかを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。
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実飲などの評価が入力されたロットのみ表示します。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
ビターチョコレートを思わせる甘苦さと重厚なコク。スパイス感を伴う余韻が長く続き、ミルクとの相性も良好。深煎りながら過度な焦げ感を抑えた一杯。
基本データ
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
一般的には中深〜深煎りで見られやすい重量減少域です。
範囲は重なります。生豆水分・密度・精製・焙煎機・投入量・時間でも変わる一般的な参考表示です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より長めです。記録上は中深煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間13:36のうち、1ハゼ後を4:32使いました。 全体の33.3%です。
雲仙麓珈琲の記録
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
Cフェーズ重視
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:159.3℃ → 150.1℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
十分な乾燥と内部昇温による土台形成
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.1℃ → 194.4℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
メイラード反応を進め甘さと厚みを形成
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:194.4℃ → 223.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
ボディと苦味の質を整えながらSC到達で深煎り感を構築
今回の狙い
マンデリン深煎りらしい甘さと重厚感を優先し、SC到達後に短時間保持して仕上げる設計
ABC結果
Aは十分な長さで安定。Bも3:50確保され甘さ形成に必要な時間を確保。Cを4:32まで伸ばしSC到達後32秒保持したことで重厚感と深煎り感を獲得。ただしFC前後のクラッシュで熱移動が一時停滞している。
次回仮説
C時間は維持したままFC前後のRoR低下を緩和すると、同じ深煎りでもより透明感と甘さのある仕上がりになる可能性が高い。
環境
カッピング評価
実飲コメント
プロファイル推定ではマンデリンらしい重厚なボディと甘さ主体。酸は穏やか。SC到達によりスパイス感とビターチョコ系の余韻が期待できる。一方でFC前後のクラッシュ由来でやや平坦な印象になる可能性あり。
RoR分析
全体として右肩下がり傾向。DE後からFCまで安定した下降を維持。FC直前からFC中盤にかけてクラッシュが見られ、RoRが大きく低下。その後FC終了付近で回復し軽度フリックを伴う。SC前後は熱量不足ではなく、減火と増風の影響で穏やかに推移。味はクリーンさと甘さは期待できるが、FC前後のクラッシュにより中盤の厚みや複雑さがやや弱くなる可能性。
焙煎メモ
火力メモ
投入後ガス1.0から開始。序盤で5.0まで上昇。その後5.14以降は4.0→3.5→3.0→2.5→2.0へ段階的に減火。FC後は1.5→1.0まで減火。
排気メモ
序盤2.0。FC付近で3.0。FC後4.0→4.25→4.5へ段階的に増風。
異常・気づき
DEを5:14で通過。FC開始9:04。FC継続時間1:40。SC開始13:04。SC開始後32秒でドロップ。重量減少17.2%で深煎り域。
総評
総評コメント
A38.5%、B28.2%、C33.3%とバランスは深煎り向け。特にCを十分確保しSC到達まで進めたことでマンデリンの重厚感を引き出す設計。FC前後でRoRが大きく落ち込んでおり、ここが今回最大の改善ポイント。
次回改善
FC開始30秒前からの減火量を緩和し、FC中のRoRクラッシュを抑制する。FC終了時点でRoR6〜8程度を維持しながらSCへ接続する検証を行う。