UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2025/12/14-01
親豆:733
深煎り好きのための重厚な一杯

この焙煎について
しっかりとしたコクとビター感が特徴。チョコレートやカラメルを思わせる甘苦い余韻が長く続く深煎りプロファイル。
基本データ
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
ABC重点
Cフェーズ主体の深煎り開発
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:180.2℃ → 150.6℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
十分な乾燥と内部昇温による土台形成
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.6℃ → 196.1℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
メイラード反応を進行させ甘さと厚みを形成
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:196.1℃ → 227.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
深煎りらしいボディとビター感を形成しながら内部発達を完了させる
今回の狙い
FC後の発達時間を長く確保し、ボディと甘さを最大化する深煎り設計
ABC結果
Aは標準的。Bはやや短めで効率的に進行。Cを約40%確保することで深煎り向けの発達を優先した設計となった。SC後も一定時間確保できており、ボディ重視の狙いは達成できている。
次回仮説
Cは維持しつつFC後の熱量をやや抑えることで、苦味を増やさず甘さと透明感を向上できる可能性がある。
環境
カッピング評価
実飲コメント
推定。低酸味でチョコレート感主体。カラメル、ナッツ、ビター感が強く、重厚なボディ。深煎りらしい余韻が期待できる。
RoR分析
前半は概ね右肩下がり。DE以降も減衰傾向を維持しているが、4〜6分付近にRoRの乱高下が見られる。FC直前からFC中盤にかけてクラッシュ傾向は軽微。FC後半はややフリック気味に上昇。SC前後も大きな暴れはなく管理できている。熱量は終盤まで十分で、深煎りらしいボディと苦味形成に寄与したと考えられる。
焙煎メモ
火力メモ
開始ガス5.0。DE付近まで5.0維持後、4.0→3.5→3.0→2.5→2.0へ段階的に減火。FC後に2.5へ一時増火、その後2.0→1.0へ減火。
排気メモ
排気2.5スタート。FC付近まで2.5維持。FC後に変化ありと推定するが詳細読取不可。
異常・気づき
DEまで5:08。FC開始9:02。FC継続時間4:06と長め。SC開始14:12。SC開始後48秒でDROP。深煎り領域まで十分に熱を投入。
総評
総評コメント
A34.2%、B26.0%、C39.8%の構成。Cフェーズが非常に長く、FC後の内部発達を重視した設計。SC開始後も48秒継続しているため、深煎りとして十分な発達が得られている。FC継続時間も長く、内部まで熱が浸透した可能性が高い。
次回改善
FC後半からSC前のRoR上昇を抑制し、より滑らかな右肩下がりを目指す。FC後の増火量を減らす検証を行う。SC後の滞在時間を30秒、60秒で比較し最適点を探索する。