UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/01/03-01
親豆:733
甘さとコクを両立した深煎り

この焙煎について
長いメイラード反応と十分な発達時間により、チョコレートのような甘さと重厚なコクを引き出した深煎りプロファイル。
基本データ
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
ABC重点
BとCの両立による深煎り品質向上
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:177.0℃ → 150.6℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
十分な乾燥と均一な内部昇温による土台形成
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.6℃ → 199.3℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
メイラード反応を長く確保し甘さと厚みを形成
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:199.3℃ → 228.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
深煎りらしいボディと余韻を形成しながら内部発達を完了させる
今回の狙い
メイラード反応を十分に進めつつ、長めのCで内部発達を完了させる深煎り設計
ABC結果
A31.4%、B33.0%、C35.6%とABCの配分が非常に均衡している。特にBフェーズが長く、甘さ形成に有利な構成。Cも6分以上確保されており、深煎りらしいボディと発達が期待できる。
次回仮説
現在のABC比率は完成度が高い。今後は比率を大きく変えず、FC後の熱量制御のみ調整することでクリーンさと甘さの向上が期待できる。
環境
カッピング評価
実飲コメント
推定。チョコレート、ビターキャラメル、ローストナッツ主体。酸味は穏やかで重厚なボディ。後味に甘苦い余韻が長く残る深煎りプロファイル。
RoR分析
全体として右肩下がり基調。中盤以降は比較的滑らかな減衰を維持している。FC直前に軽度クラッシュ傾向があるが大きくはない。FC後は増火の影響でRoRが持ち直し、終盤に軽微なフリック傾向を示す。SC前後は安定しており暴走は見られない。熱量不足はなく、深煎り向けの十分な熱量を確保できている。
焙煎メモ
火力メモ
ガス4.0スタート。DEまで4.0維持。DE以降3.5→3.0→2.5→2.0へ段階減火。FC後に2.5へ一時増火。その後2.0→1.5へ減火。
排気メモ
排気2.5スタート。中盤まで維持。FC以降も大きな変更は少ないと推定。
異常・気づき
DE5:20。FC開始10:56。FC終了12:30。FC継続1:34。SC開始16:06。SC開始後52秒でDROP。総焙煎時間16:58。深煎り領域まで十分に発達。
総評
総評コメント
A31.4%、B33.0%、C35.6%と非常にバランスが良い構成。Aで十分な乾燥を行い、Bを長く確保することでメイラード反応を深めている。Cも35.6%確保しながらSC後52秒でDROPしており、深煎りでありながら甘さを残しやすい設計となっている。
次回改善
FC後の増火量を微調整し終盤フリックをさらに抑制する。SC後30秒、60秒比較で最適な苦味と甘さのバランスを検証する。Bフェーズを維持したままCの熱量制御を最適化する。