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2026/07/04-01 エチオピア モカ ゲイシャ G3

UNZEN ROAST LOG

焙煎研究ノート

研究LOT:2026/07/04-01

親豆:735

短いBとCで華やかな香りと明るい酸を引き出した、イルゲシャG3の浅煎り。

Artisan焙煎プロファイル
焙煎日2026/07/04
ステータス浅煎り、500g、雨、室温30.4℃、湿度75%
焙煎度浅煎りから浅中煎り。DROP210.3℃、Development1:42、DTR16.5%、SC未到達、重量減少率14.0%を根拠とするプロファイル上の判定
総合スコア7.7/10

この焙煎について

強い初期熱量で乾燥を進め、DE後は段階的に火力を落としてFCへ接続。FC後1分42秒、210.3℃で仕上げ、花や柑橘を思わせる香りと軽快な飲み口を狙ったプロファイル。今後はFC直後の排気操作を滑らかにし、甘さと透明感の向上を検証する。
【研究ノート用】
今回の焙煎全体評価
今回の焙煎は、イルゲシャG3を500g投入し、430gで終了した浅煎りロットである。
画像タイトルから確認できる環境条件は、雨、室温30.4℃、湿度75%。重量減少は70gで、重量減少率14.0%、歩留まり86.0%となる。
主要イベントは以下のとおり。
投入温度は167.9℃

基本データ

生豆重量500g
焙煎後重量430g
減量率14%
歩留まり86%

温度・時間

投入温度167.9℃
TP温度79.3℃
DE温度150.1℃
FC開始温度195.5℃
DROP温度210.3℃
TP時間1:08
DE時間5:06
FC開始時間8:38
DROP時間10:20
Development Time1:42
Development Ratio16.5%

ABC焙煎メモ

雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。

A投入〜DE乾燥・吸熱・内部昇温
BDE〜FC開始メイラード反応・甘さ形成
CFC開始〜DROP開発・余韻・焙煎度調整

ABC重点

短いBとCを維持しながら、FC前後の熱量と排気の連続性を整える

A|熱を入れる土台づくり

投入〜DE温度目安:167.9℃ → 150.1℃

時間:5:06比率:49.4%

目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる

500gをDE5分前後まで均一に乾燥させ、強い初期火力で後半の失速を防ぐ

B|甘さと香ばしさの骨格づくり

DE〜FC開始温度目安:150.1℃ → 195.5℃

時間:3:32比率:34.2%

目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間

DE後に段階的に減火しながら3分30秒前後でFCへ接続し、華やかさを残しつつ甘さの土台を形成する

C|味わいの仕上げ

FC開始〜DROP温度目安:195.5℃ → 210.3℃

時間:1:42比率:16.5%

目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間

FC後1:42、16.5%で終了し、明るい酸と香りを維持しながら必要な発達を確保する

今回の狙い

Aで十分に乾燥を進め、Bを短くして香りと明るい酸を保持し、Cを1分40秒前後に抑えてクリーンな浅煎りに仕上げる設計

ABC結果

A49.4%、B34.2%、C16.5%。Aが長くBが短い浅煎り型で、FC8:38、DROP10:20とテンポよく仕上げている。重量減少率14.0%は、短時間焙煎でも一定の水分・質量減少が進んだことを示す。ただし、FC開始直後の排気急増に伴い豆温RoRが一度落ち、その後再上昇している。ABC比率自体より、BからCへの熱量と排気の切り替え方が品質と再現性を左右する結果となった。

次回仮説

A5:00~5:10、B3:25~3:40、FC8:30~8:45、C1:35~1:45、DROP209~211℃を維持し、FC後の排気を2.0から3.0、さらに4.0へ段階化する。ガス2.5から2.0または1.5への減火をFC直後に行えば、クラッシュとフリックを小さくし、酸の透明感と甘さのつながりを改善できる可能性がある。

環境

外気温30.4℃
湿度75%
天候

カッピング評価

香り8.0
酸味8.0
甘み7.5
コク6.5
後味7.0

実飲コメント

実飲コメント未入力。プロファイル上は、明るい酸、軽快な質感、柑橘や花を思わせる香りが予測される。重量減少率14.0%とC1:42により、極端な未発達リスクは低いと考えられる一方、FC後のクラッシュとフリックにより、酸がやや鋭い、甘さのつながりが弱い、後味に軽い乾燥感が出る可能性がある。味については実飲前の仮説であり断定しない。

RoR分析

豆温RoRは序盤ピーク後、FC前までは大局的に右肩下がり。FC開始直後に一度低下した後、9分前後から明確に再上昇しており、クラッシュからフリックへ移行する形が確認できる。FC直後の排気2.0から4.0への大幅変更によるセンサー応答の影響も考慮が必要だが、ガス2.5をFC後も維持したことで実熱量が残った可能性もある。DROP前には再下降している。浅煎りとして短いCと十分な重量減少率を得ている一方、FC後のRoR変動により、酸の輪郭と甘さのまとまりにばらつきが生じる可能性がある。

焙煎メモ

火力メモ

投入時ガス0.5。約0:50で5.0へ増火し、DE後まで維持。約5:25で4.0、約6:10で3.5、約6:45で3.0、約7:15で2.5、約9:40で1.5へ段階的に減火したと画像から読み取れる。

排気メモ

投入時排気2.0。約1:55で1.25、約2:35で2.0、約3:00で3.0、約5:35で2.5、約6:55で2.0へ変更。FC開始後の約8:45で4.0へ大きく上げ、そのままDROPまで維持したと画像から読み取れる。

異常・気づき

投入167.9℃、TP1:08、DE5:06、FC8:38、DROP10:20。A5:06、B3:32、C1:42の短時間型浅煎り。重量減少率14.0%。FC終了およびSC開始イベントは記録されていない。FC直後に排気を2.0から4.0へ増加し、ガスは2.5を維持した後、終盤に1.5へ減火している。

総評

総評コメント

ABC配分はA49.4%、B34.2%、C16.5%。Aが全体の約半分を占める一方、Bは3:32と短く、Cは浅煎りとして標準的な範囲に収まっている。DE5:06からFC8:38までを強い火力から段階的に減火して進めたことで、総焙煎時間10:20にまとめている。最大の検証点はC時間そのものではなく、FC直後の排気急増とRoR変動である。

次回改善

次回はFC直後の排気4.0への変更を一段階にせず、3.0を経由するか、変更を15~25秒遅らせてRoRへの影響を比較する。ガス2.5からの減火はFC開始直後またはFC後15~20秒で行い、FC後の再上昇を抑える。DE、FC、DROP、重量減少率を大きく変えず、排気とFC後ガス操作を主変数として検証する。

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