UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/08/30-01
酸味を穏やかにし、やさしい甘みを引き出した中浅煎り。
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今回の焙煎を30秒で
酸味を穏やかにし、やさしい甘みを引き出した中浅煎り。
酸味が抑えられ、甘みを感じる。ネガティブが少ないが、味が若干薄い印象。
豆Agtron64.4、粉71.9、差7.5、重量減少率12.5%、DROP206.0℃、Development1:54を総合すると中浅煎りの方向性と整合する。酸味が穏やかで甘みがあり、ネガティブが少ない点は良好。一方、味の薄さは改善余地であり、Agtron単独では原因を断定しない。
最優先で実投入時にCHARGEを押して時間基準を確定する。焙煎条件はDE〜FCのBフェーズだけ火力を小幅に下げ、少しゆっくり進行させる。C1:54とDROP付近は大きく変えず比較する。
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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焙煎色を数値化したもの。粉の実測値がある場合は粉を優先し、一般に数字が小さいほど深煎り寄りです。
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焙煎前からどれくらい重量が減ったかを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
酸味は控えめで甘みが感じられ、雑味の少ない仕上がりです。口当たりはやや軽め。次回は甘さを残しながら厚みを整えるため、焙煎中盤の熱の入れ方を少しずつ検証します。時間指標の一部はCHARGE記録の遅れを補正した推定値です。
基本データ
焙煎色|Agtron
豆の表面色と粉砕後の色を数値で記録し、焙煎プロファイル・重量減少率・実飲結果とあわせて検証します。
豆と粉の差は、豆の表面と内部の色の違いを見る研究上の補助指標です。差が小さいことだけで均一性や品質を断定しません。Agtron値も単独で品質を判定するものではありません。
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
Medium付近の色調です。
値が大きいほど浅く、小さいほど深い色調です。粉の実測値がある場合は粉を主要マーカーにしています。
8段階の代表値とおおよその位置関係
伝統的な呼称と雲仙麓珈琲の商品分類は同一ではなく、おおよその位置関係です。
雲仙麓珈琲の記録
比較できる過去データがまだ少ないため、平均値は表示していません。(有効データ n=1)
一般的な目安
一般的には浅〜中煎りで見られやすい重量減少域です。
範囲は重なります。生豆水分・密度・精製・焙煎機・投入量・時間でも変わる一般的な参考表示です。
雲仙麓珈琲の記録
比較できる過去データがまだ少ないため、平均値は表示していません。(有効データ n=1)
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より短めです。記録上は中浅煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
比較できる過去データがまだ少ないため、平均値は表示していません。(有効データ n=1)
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間9:38〜9:48(推定)のうち、1ハゼ後を1:54使いました。 全体の19.6%です。
雲仙麓珈琲の記録
比較できる過去データがまだ少ないため、平均値は表示していません。(有効データ n=1)
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
B
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:未記録 → 150.3℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
CHARGE押し忘れ補正を含むA4:24〜4:34の推定。投入温度は未確定。
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.3℃ → 194.4℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
DE〜FCsは3:20で正確。次回の主要変更点として火力を少し下げ、進行を緩やかにする。
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:194.4℃ → 206.0℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
FCs〜DROPは1:54で正確。次回は比較のため大きく変えない。
今回の狙い
今回はB3:20、C1:54。次回は記録基準を正したうえで、Bの火力だけを小幅に下げ、甘みを保ちながら味の厚みが改善するかを比較する。
ABC結果
Aと総時間は推定、B3:20とC1:54は正確。代表比率はA46.1%、B34.3%、C19.6%で、いずれも55秒補正の中点を用いた推定値。酸味抑制と甘みは得られたが、味の薄さが課題。
次回仮説
正確なCHARGE記録のもと、Bだけを小幅に減火して少し長くすると、現在の低酸味・甘み・クリーンさを保ちながら厚みが改善する可能性がある。
環境
実飲コメント
酸味が抑えられ、甘みを感じる。ネガティブが少ないが、味が若干薄い印象。
RoR分析
全体として右肩下がり傾向。FC後に谷と反発が見えるが、豆温約200℃以降はCENTER306の1℃単位通信仕様による人工的な乱れを含む可能性があるため、終盤波形だけでクラッシュやフリックを断定しない。実飲ではネガティブが少なく、RoR終盤だけを失敗判定に用いない。
焙煎メモ
火力メモ
画像で確認できる実焙煎の主操作は、初期にガスを5.0まで上げ、DE前後から4.0、3.5、3.0、2.5へ段階的に減火。薄色線は背景プロファイルであり実操作に含めない。一部の初期操作時刻はCHARGE押し忘れのため確定しない。
排気メモ
実焙煎は排気2.5から開始し、表示約5分で3.0、表示約6分40秒で3.5へ上げた。投入基準時刻は各操作に50〜60秒を加えた推定となる。薄色線は背景プロファイル。
異常・気づき
CHARGEを実投入より50〜60秒遅れて押した。DE表示3:34、FCs表示6:54、DROP表示8:48を補正し、投入基準DE4:24〜4:34、FCs7:44〜7:54、DROP9:38〜9:48とした。B3:20とC1:54は差分のため正確。FCeとSCは確認できず空欄。投入温度は復元不能のため空欄。TP82.7℃・0:50〜1:00は表示CHARGE位置がカーブ最低点であることから推定。
総評
総評コメント
豆Agtron64.4、粉71.9、差7.5、重量減少率12.5%、DROP206.0℃、Development1:54を総合すると中浅煎りの方向性と整合する。酸味が穏やかで甘みがあり、ネガティブが少ない点は良好。一方、味の薄さは改善余地であり、Agtron単独では原因を断定しない。
次回改善
最優先で実投入時にCHARGEを押して時間基準を確定する。焙煎条件はDE〜FCのBフェーズだけ火力を小幅に下げ、少しゆっくり進行させる。C1:54とDROP付近は大きく変えず比較する。