UNZEN ROAST LOG
焙煎研究ノート
研究LOT:2026/08/30-02
穏やかな口当たりの中浅煎り。今回は華やかさと甘さが控えめでした。
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今回の焙煎を30秒で
穏やかな口当たりの中浅煎り。今回は華やかさと甘さが控えめでした。
華やかさは少ない。甘さも少なく感じた。
豆Agtron65.3、粉68.6、差3.3、重量減少率14.0%、DROP212.3℃、Development1:48を総合すると中浅煎り方向。時間と色は整合するが、実飲では華やかさと甘さが弱く、Bフェーズの熱の与え方に改善余地がある。Agtron単独では品質を断定しない。
次回はAとCを維持し、DE〜FCの火力だけを小幅に下げてBを3:40〜3:50程度へ延ばす。主要変更をBの1点に絞り、同程度のAgtronで華やかさと甘さが増えるか比較する。
数字で見る今回の焙煎
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仕上がりの深さを表します。
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焙煎色を数値化したもの。粉の実測値がある場合は粉を優先し、一般に数字が小さいほど深煎り寄りです。
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焙煎前からどれくらい重量が減ったかを表します。
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1ハゼ開始から焙煎終了までが全体の何%かを表します。数値だけで良否は判断しません。
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投入からDROP(豆を排出して焙煎を終える)までの時間です。

このグラフの見方
横軸は時間、縦軸は温度です。BTは豆の温度、ETは焙煎機内の温度、RoRは温度上昇の勢い、FCは1ハゼ開始を表します。
全部を理解する必要はありません。最初は、豆の温度がどう上がり、1ハゼ後にどれくらい時間をかけて仕上げたかを見るだけでも十分です。
この焙煎について
ゲイシャらしい香りと甘さの出方を確かめるためのテスト焙煎です。今回は穏やかな味わいになった一方、華やかさと甘さは控えめでした。次回は焙煎中盤の熱の入れ方だけを少し変え、香りと甘さの違いを比較します。
基本データ
焙煎色|Agtron
豆の表面色と粉砕後の色を数値で記録し、焙煎プロファイル・重量減少率・実飲結果とあわせて検証します。
豆と粉の差は、豆の表面と内部の色の違いを見る研究上の補助指標です。差が小さいことだけで均一性や品質を断定しません。Agtron値も単独で品質を判定するものではありません。
焙煎指標|Roast Indicators
上段は一般的な目安、各カード下段は雲仙麓珈琲で同じ豆を焙煎した過去記録です。どちらも品質の合否判定ではなく、今回値の位置を理解するための比較表示です。
一般的な目安
High付近の中煎り寄りの色調です。
値が大きいほど浅く、小さいほど深い色調です。粉の実測値がある場合は粉を主要マーカーにしています。
8段階の代表値とおおよその位置関係
伝統的な呼称と雲仙麓珈琲の商品分類は同一ではなく、おおよその位置関係です。
雲仙麓珈琲の記録
比較できる過去データがまだ少ないため、平均値は表示していません。(有効データ n=2)
一般的な目安
一般的には中〜中深煎りで見られやすい重量減少域です。
範囲は重なります。生豆水分・密度・精製・焙煎機・投入量・時間でも変わる一般的な参考表示です。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
20〜25%の代表的参考帯より短めです。記録上は中浅煎り設計のため、他の指標と合わせて読みます。
20〜25%は広く知られる参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
雲仙麓珈琲の記録
一般的な目安
Ratioだけでなく、総焙煎時間・DROP・Agtron・重量減少率・実飲と合わせて読みます。
総焙煎時間9:24のうち、1ハゼ後を1:48使いました。 全体の19.1%です。
雲仙麓珈琲の記録
数字から見る今回の焙煎
各指標の数値上の位置を並べたものです。美味しさや成功を判定するものではなく、最終判断には実飲評価を用います。
基準値について
Agtron:SCA等で参照される焙煎色の代表値をもとに、サイト内で位置関係を理解するための参考帯として表示しています。呼称や境界はロースター等によって異なります。
重量減少率:浅煎り約12〜14%、中煎り約13〜16%、中深煎り約15〜18%、深煎り約17〜22%以上という重なりのある一般的参考範囲です。
Development Ratio:20〜25%は広く知られる代表的参考帯ですが、焙煎度・総時間・豆・焙煎機により適切な値は変わります。
温度・時間
ABC焙煎メモ
雲仙麓珈琲では、焙煎をA・B・Cの3区間で記録しています。Aは「投入〜DE」、Bは「DE〜FC開始」、Cは「FC開始〜DROP」です。FC終了やSC開始も補助指標として記録し、Cフェーズ内の熱の入り方を検証します。
焙煎は大きく3つの工程で考えています
ABC重点
B
A|熱を入れる土台づくり
投入〜DE温度目安:199.7℃ → 150.1℃
目的:水分を抜きながら、豆の内部まで熱を入れる
投入199.7℃からDE4:12まで。次回は比較のため現状を維持する。
B|甘さと香ばしさの骨格づくり
DE〜FC開始温度目安:150.1℃ → 195.0℃
目的:メイラード反応で甘さと香ばしさを形成する区間
DE〜FCsは3:24。次回の主要変更点としてDE後の火力を少し下げ、3:40〜3:50へ緩やかに延ばす。
C|味わいの仕上げ
FC開始〜DROP温度目安:195.0℃ → 212.3℃
目的:酸味・甘味・苦味・余韻を最終調整する区間
FCs〜DROPは1:48。次回は1:45〜1:50を維持し、B以外の変数を増やさない。
今回の狙い
A4:12、B3:24、C1:48。次回はAとCを維持し、Bの熱量だけを小幅に下げて甘さと香りの土台を増やせるか検証する。
ABC結果
A44.7%、B36.2%、C19.1%。全時刻はCHARGE基準で整合し、比率合計は100.0%。華やかさと甘さが弱いため、次回はBだけを小幅に延ばして比較する。
次回仮説
AとCを維持し、DE後の火力だけを小幅に下げてBを16〜26秒延ばすと、色調を大きく変えずに甘さと香りの土台が増す可能性がある。
環境
実飲コメント
華やかさは少ない。甘さも少なく感じた。
RoR分析
RoRは大局的に右肩下がり。FC前後に小さな谷と反発があるが、豆温約200℃以降はCENTER306の1℃単位通信仕様による人工的な乱れを含む可能性があるため、終盤波形だけでクラッシュやフリックを断定しない。実飲の華やかさと甘さの弱さをRoR終盤だけに帰属させない。
焙煎メモ
火力メモ
画像上、投入後にガス1.0、2.0、3.0、5.0へ段階的に増火し、DE付近から4.0、3.5、3.0、2.5、2.0、1.5へ段階的に減火したと読み取れる。操作時刻は画像からのおよその読み取り。背景プロファイルは表示されていない。
排気メモ
画像上、排気2.5で開始し、表示約4分30秒で3.0、表示約7分10秒で3.5へ上げてDROPまで維持したと読み取れる。操作時刻は画像からのおよその読み取り。
異常・気づき
CHARGE199.7℃、TP90.2℃・1:08、DE150.1℃・4:12、FCs195.0℃・7:36、DROP212.3℃・9:24。CHARGE補正は不要。FCeとSCは確認できず空欄。A4:12、B3:24、C1:48は正確。背景プロファイルは表示されていない。
総評
総評コメント
豆Agtron65.3、粉68.6、差3.3、重量減少率14.0%、DROP212.3℃、Development1:48を総合すると中浅煎り方向。時間と色は整合するが、実飲では華やかさと甘さが弱く、Bフェーズの熱の与え方に改善余地がある。Agtron単独では品質を断定しない。
次回改善
次回はAとCを維持し、DE〜FCの火力だけを小幅に下げてBを3:40〜3:50程度へ延ばす。主要変更をBの1点に絞り、同程度のAgtronで華やかさと甘さが増えるか比較する。