~原因は意外なところにあった~
先日、焙煎中に不思議な現象が起きました。
普段通り焙煎しているはずなのに、
- 豆温は200℃近い表示
- 豆温がどんどん上がる
- ファーストクラックがなかなか来ない
という状態になりました。
↓今回おかしかったプロファイル

RoRやFC温度も通常とは大きく異なる挙動を示しました。
↓通常焙煎時のプロファイル

今回のグラフと比較すると違いがよく分かります。
異変
500g投入
投入温度163℃
ところが
TPが117℃。
普段は85~95℃程度なので明らかにおかしい。
さらに、
Artisan上では豆温が200℃近いのに
サンプルスプーンで確認した豆は
まだ黄色っぽい状態でした。


「温度計がおかしい?」
豆の見た目と温度表示が一致しません。
最終的には
なんと
ファーストクラックが300℃付近で発生。
さすがにおかしい。
原因調査
まず疑ったのは
- 熱電対
- Artisan設定
- プローブ位置
でした。
しかし、
焙煎終了後に確認すると
焙煎機は完全に冷えているのに
CENTER306は
約30℃を表示。
室温計は20℃。
約10℃のズレがありました。


原因判明
CENTER306の画面を見ると
電池マークが表示されていました。
9V電池を新品に交換。
すると
交換前
CENTER306:31.4℃
室温計:20.0℃
交換後
CENTER306:19.3℃
室温計:20.0℃
ほぼ一致。
原因は
電池残量低下による温度表示異常
でした。


電池交換前(左)と交換後(右)の温度表示比較。
室温は約20℃でしたが、電池残量低下時は31℃前後を表示していました。
新品の9V電池へ交換後は19.3〜19.4℃となり、室温計とほぼ一致。
今回の温度異常の原因は、電池残量低下による表示誤差でした。
学んだこと
焙煎中、
私たちは温度を信じて判断しています。
しかし、
温度計が正しいとは限りません。
今回の経験で、
「豆の色」
「香り」
「音」
といった感覚も大切だと改めて感じました。
今後の対策
☑ 電池マークが出たら即交換
☑ 予備の9V電池を常備
☑ 焙煎前に室温表示を確認
☑ 豆の状態と温度表示を必ず照らし合わせる
今回の学び
今回のトラブルで一番役立ったのは、
「豆の見た目と温度が一致していない」
という違和感でした。
数字だけを信じず、
実際の豆を観察することの重要性を再確認できた焙煎でした。